アリババの共同創業者で会長の蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)氏は11月3日、浙江省烏鎮で開幕した2026年世界インターネット大会の開幕式で講演しました。同社の大規模言語モデル(LLM)「Qwen(千問)」は470以上のモデルをオープンソース化し、世界の累計ダウンロード数が40億を超えたと明らかにしています。AIの需要が拡大する一方で計算資源の不足が続く中、蔡氏は「オープンソースだけがAIの普及を可能にする」との考えを示しました。
ポイント
- アリババの「Qwen」は470以上のモデルをオープンソース化
- 世界の累計ダウンロード数は40億を突破
- 派生モデルは33万以上に達する
- 蔡崇信会長は「オープンソースだけが普及を可能にする」と発言
- 中小企業の研究開発コストを抑えられ、発展途上国で特に重要だと指摘
オープンソース化の規模
蔡氏が開幕式で示した数字によると、Qwenで公開されたモデルは470以上に上ります。世界全体の累計ダウンロード数は40億を超え、そこから派生したモデルは33万以上に達しているということです。
オープンソースが普及の鍵となる理由
蔡氏は、AIへの需要が高まり続ける一方で計算資源の供給が不足している状況を踏まえ、オープンソースの役割を強調しました。オープンソースであれば中小企業の研究開発コストを抑えられるとしています。
特に発展途上国にとって重要性が高いとの認識も示しました。計算資源を多く持たない企業や地域でも、公開されたモデルを活用してAIを導入しやすくなるという考えです。
中国企業のオープンソース哲学
蔡氏は講演で、一流大学のように開放することを中国企業のオープンソース哲学として位置づけました。モデルを広く公開することで、AIの利用を一部の企業や地域に限らず広げていく狙いがあるとみられます。