サムスンSDSは今月2日、韓国慶尚北道亀尾市で新しいAIデータセンターの起工式を行ったと発表しました。投資額は4273億ウォン(約660億円)で、2028年末の完成を予定しています。まずグループ内の製造業向けロボットのAI処理を支え、その後外部への提供も視野に入れる方針です。
ポイント
- サムスンSDSが亀尾市でAIデータセンターを起工。投資額は4273億ウォン(約660億円)
- 敷地面積は約4.63万平方メートル。空冷と水冷を組み合わせたハイブリッド冷却を採用
- 初期の設計容量は60メガワットで、その後120メガワットまで拡張
- 完成は2028年末予定。新一代GPUサーバーなど各種AIシステムを収容
- 主な用途はグループ内の製造業ロボット向けAI計算力の供給
施設の規模と冷却方式
新しいデータセンターの敷地面積は約4.63万平方メートルです。空冷と水冷を組み合わせたハイブリッド冷却方式を採用します。新一代GPUサーバーなど、さまざまなAIシステムを収容できる設計です。
電力容量は初期設計で60メガワット、最終的に120メガワットまで拡張されます。ギガワット単位の超大規模施設が語られる業界では規模は大きくありませんが、専用の計算力を確保する点に意味があるとみられます。
まずグループ内のロボット向けに供給
サムスンSDSが明らかにした主な用途は、グループ内部の製造業向けロボットの転換を支えるAI計算力です。外部からの受注事業に見えますが、実際には自社のスマート化を優先する構えです。
データセンターを製造業の拠点である亀尾市に置くのは、流行を追うためではなく、自社のロボット構想に先んじて電力を供給するためだと説明されています。
自社で計算力を確保する狙い
電子・重工業・半導体にまたがる財閥にとって、計算力を自社で持つことは転換のペースを外部に左右されないことを意味します。クラウドGPUは供給が不安定で価格も変動するためです。
専用データセンターは保険のように機能し、ロボットの研究開発や生産ラインの更新を自社のスケジュールで進められます。サムスンはAIをグループの基盤に変える長期構想を進める方針です。