閉鎖された人気テレビ番組や映画の視聴記録アプリ「TV Time」の共同創業者が、新たなアプリ「Bingers」の提供を開始したと発表しました。以前のアプリで人気を集めていた交流機能を復活させ、利用者の獲得を目指す方針です。
「TV Time」は、これまでに2640万回以上ダウンロードされた人気のアプリでしたが、運営会社のWhip MediaがAI=人工知能の関連事業に注力するため、サービスの終了を決定していました。
この決定に対し、2万8000人以上の利用者がクラウドファンディングや有料制によるサービスの存続を求める署名活動を行いましたが、アプリは予定通り閉鎖されました。
これを受けて、「TV Time」の共同創業者であるアントニオ・ピント氏は、利用者に支持されていた機能を再構築した新たなアプリ「Bingers」を開発したということです。
以前のアプリでは、単に視聴した作品を記録するだけでなく、最新のエピソードについて他のファンと意見を交わしたり、コメントを残したりするソーシャル機能が人気を集めていました。ピント氏は「何年も更新が放置されていたにもかかわらず、コミュニティが活発に維持されていたことに驚きました。他のプラットフォームにはない独自性があった証拠です」と述べています。
新たに提供される「Bingers」では、視聴記録の管理や新しい作品の検索機能に加え、ファン同士の交流機能が盛り込まれています。また、以前のアプリがアプリストアから削除される前に提供していたデータ移行ツールを活用し、過去のデータを引き継ぐことも可能だということです。
さらに、以前のアプリが閉鎖される一因となった運営コストの問題に対処するため、新しいアプリでは、視聴カレンダーなどの重いデータ処理を企業のサーバーではなく、利用者のスマートフォン端末上で行う設計が採用されています。
収益化について、当初はサーバーの維持費用として利用者からの寄付を募るとしています。長期的には、現実世界で人々を繋ぐ新たなビジネスモデルを構築する方針ですが、詳細については明らかになっていません。
新しいアプリは、iOSとAndroid向けに提供が開始されています。
