AI技術を活用したHRソフトウェアを提供するスタートアップ企業Compが、Khosla Venturesから約27億円(1ドル=約155円換算)のシリーズA資金調達を実施したと発表しました。この投資は、Khosla Venturesにとって初のブラジル企業への投資となります。Khosla Venturesのジェネラルパートナーであるキース・ラボイス氏がCompの取締役会に加わることとなりました。
Compは、AIを活用したHRソフトウェアを開発しており、採用、報酬ポリシーの設定、パフォーマンス評価システムの設計などの業務を支援します。また、元HR役員を「フォワードデプロイ」エキスパートとして提供し、顧客と共に報酬やパフォーマンス、採用の戦略を設計する方針です。
ブラジルでは多くの企業が報酬コンサルタントを雇用していますが、Compのエキスパートは既存のHRチームの一部として機能することを目指しています。これらのエキスパートは、Compの技術を洗練する上で重要な役割を果たしています。彼らはまず手作業で業務を行い、その作業をもとにAIをトレーニングし、ベストプラクティスを学習させるということです。
Compの最終目標は、AIエージェントが完全に自律し、従来のHR機能を遂行できるようになることです。現在、Compはプロフェッショナルによって補完されたAIサポートのHRサービスを提供していますが、将来的には従来のコンサルティングやHRソフトウェアに取って代わることを目指しています。
Compは、伝統的な報酬コンサルタントであるマーサーやコーン・フェリー、ウィリス・タワーズ・ワトソンに対するAI代替案として位置づけられています。また、RipplingやWorkdayといったグローバルなHRプラットフォームとも競合しています。
Compがブラジルで事業を開始した理由は、多くの企業が従来のHRソフトウェアを持っていないため、新しい自動化モデルを導入できる環境が整っているからだとしています。このビジネスモデルはすでにブラジルで支持を得ており、Nubank、QuintoAndar、Creditasなどの顧客を持つということです。今後、アメリカや他の国々への展開を視野に入れています。
CompのシリーズAラウンドには、既存の投資家であるKaszekやCanary、新規投資家のAbstract VenturesやEndeavor Catalystも参加しています。
