AIスタートアップのFriend社は、ニューヨーク市の地下鉄でAIデバイス「Friend」を宣伝するために、1億5000万円(100万ドル)以上を投入したと発表しました。CEOのアビ・シフマン氏は、Adweekに対して、地下鉄車両に1万1000枚以上のカード、プラットフォームポスター1000枚、都市パネル130枚を使用したキャンペーンを実施したと述べています。ウェスト4thストリート駅などでは、Friendの広告が駅を完全に支配しているということです。
シフマン氏は、「これは世界初の大規模なAIキャンペーンです」と話し、これまでのAI広告が効果を疑問視されることが多かった中で、今回のような印刷物キャンペーンは前例がないとしています。また、「これは大きな賭けだ」と述べ、「残された資金はあまりない」とのことです。
Friendのデバイスは129ドル(約2万円)で販売されていますが、最近ではその常時監視機能について批判が集まっています。Wiredのライターは「I Hate My Friend」と題して批判記事を掲載しています。さらに、一部の広告には「監視資本主義」とのメッセージが書き込まれ、「本当の友達を持ちましょう」との呼びかけもあるということです。
シフマン氏は「ニューヨークの人々は、国内のどこよりもAIを嫌っている」と認識しており、意図的に余白の多い広告を購入したと述べています。「それによって社会的なコメントを引き出すことを狙った」としています。
