Googleは、Gemini 3 Proを基にした新たな画像生成および編集モデル「Nano Banana Pro」を発表しました。このモデルは、公式にはGemini 3 Pro Imageと呼ばれていますが、通称「Nano Banana Pro」として知られています。
このモデルは、8月末に発表された「Gemini 2.5 Flash Image」の後継として登場しました。Nano Banana Proは、Gemini 3 Proの「最先端の推論能力と現実世界の知識」を活用し、情報をこれまで以上に視覚化できるとしています。
Nano Banana Proは、複数の言語でより正確で読みやすいテキストを画像内に生成できるということです。これは、Gemini 3 Proの多言語推論能力の向上によるものです。スタイルの面でも、より多様なテクスチャ、フォント、書道を利用できる方針です。
このモデルでは、カメラアングルの調整、焦点の変更、洗練された色調整、昼夜の変更やボケ効果など、シーンの照明を変えることが可能です。また、選択、洗練、画像の一部を変換するためのローカライズ編集機能も向上しています。さまざまなアスペクト比に加えて、2Kおよび4Kの解像度も利用可能です。
Nano Banana Proは、最大14枚の画像を合成し、最大5人の一貫性と類似性を維持することができるということです。
このモデルの推論能力、世界知識、リアルタイム情報が組み合わさる場面として、インフォグラフィックやダイアグラムの生成が挙げられます。
Nano Banana Proは、今日からGeminiアプリでグローバルに展開されます。「Thinking (Gemini 3 Pro)」モデルを使用している場合、「Create images」を選択します。無料ユーザーは、元のNano Bananaに戻る前に使用制限がありますが、Google AI Plus、Pro、Ultraの加入者は使用制限が高く設定されています。
また、GoogleはAI Ultra加入者向けにウォーターマークを削除する方針です。他のユーザーには引き続きウォーターマークが適用されますが、Geminiアプリには画像が生成されたかどうかを確認するための@SynthID拡張機能が追加されています。ビデオやオーディオのサポートも近日中に提供予定です。
新しいモデルは、アメリカの加入者向けにAIモードでも提供され、NotebookLMの有料ユーザーにもグローバルに利用可能です。Nano Banana Proは、Google AI Ultraと共にFlowで利用可能になります。
Google Workspaceでは、Google SlidesおよびGoogle Vidsに導入されます。
また、Google AI Studio、Gemini API、Vertex、Google Antigravity、Google Adsにも展開される予定です。
