Googleは、Android版Googleドキュメントで発生していた検索バーがシステムステータスバーの下に隠れる不具合を修正したと発表しました。この問題は、ドキュメントリストをスクロールする際に検索フィールドが画面の最上部に移動し、ステータスバーの下に配置されることで発生していました。
以前のバージョンでは、Googleドキュメント、スプレッドシート、およびスライドのAndroid版でステータスバーが透明になっていました。このため、時計がハンバーガーボタンの前に表示され、アカウントのアバターや「開く」メニューがステータスアイコンの後ろに不自然に現れることがありました。また、「ドキュメントを検索」のテキストが通知によって隠されることがありました。
この問題は、システムのダークテーマを有効にした際により顕著になっていました。Googleドキュメントのバージョン1.25.252.00.90が本日から提供され、ステータスバーを不透明にすることでこの視覚的な問題を解決しました。
なお、Googleドキュメント、スライド、およびスプレッドシートは同じバージョン番号を共有していますが、このステータスバーと検索フィールドの更新は、他の2つのアプリにはまだ広く展開されていません。
また、その他の開発ニュースとして、Googleは先月のI/O 2025で、GoogleドキュメントがKotlin Multiplatform(KMP)を使用していることを共有しました。KMPは、モバイル、ウェブ、サーバー、デスクトッププラットフォーム間でコードを共有することを可能にします。
この取り組みの初期段階として、Android、iOS、Web向けのGoogleドキュメントアプリがKMPを活用し、ビジネスロジックを共有することで、Googleの規模での実用性を検証しています。Google Workspaceチームは、KMPを活用して生産性を向上させ、すべてのプラットフォームでシームレスな体験を提供することを目指しています。
ビジネスロジックは「ユーザーインターフェースに最も依存しない部分」であり、KMPは「Google Workspaceチームが長期的に投資しているもので、柔軟性とスピードを持って価値あるクロスプラットフォーム体験を提供することを可能にします。」
Google Workspaceチームは、KMPの多プラットフォームアーキテクチャ投資の方向性としての可能性に期待を寄せており、さまざまなワークロードに対するパフォーマンスの期待を満たす自信を持っています。