LinkedInは、AIを活用した新しい検索機能を導入し、ユーザーがより簡単に人物を見つけられるようにすることを発表しました。これは、過去2年間にわたり広告コピーやコンテンツ作成、採用支援などにAIを導入してきた同社の取り組みの一環です。
今年初め、米国のユーザー向けに自然言語クエリを使用した求人検索ツールをリリースしましたが、今回の発表では、人物検索にもこの機能を拡大するということです。
ユーザーは「FDA経験のあるヘルスケア分野の投資家を見つけて」や「NYCに拠点を置く生産性向上企業を共同設立した人」などのクエリを使用できます。
これまでのLinkedInの検索は、適切な人を見つけるためにいくつかの単語を入力するか、多数のフィルターを使用する必要がありました。新しいAI搭載の人物検索は、最も支援してくれる人物に最速でたどり着けるよう設計されているということです。
LinkedInのプロダクトマネジメントシニアディレクターであるローハン・ラジブ氏は、TechCrunchに対し「従来の検索では、正確な職種名を知っているか、フィルターを駆使する必要がありましたが、新しいAI検索はその必要がない」と述べています。
同社は、初期のテストでユーザーが次の就職機会を見つけたり、ビジネスを拡大したり、キャリアの見通しを向上させたりするためにこの機能を活用しているとしています。
AIを活用した検索は、多くのインターネットプラットフォームが競って導入している分野です。LinkedInも、AIエージェントやブラウザ、アシスタントのデモでよく使用されるサイトの一つですが、Microsoftが所有するこの会社はまだデータへの制限を設けていません。
LinkedInは、AI搭載の人物検索を米国のプレミアムユーザーに提供し、今後数ヶ月で他の地域にも拡大する方針です。この機能を利用できるユーザーは、検索バーに「私は探しています...」と表示されることになります。
ただし、この検索機能はまだ完全ではなく、クエリの理解を改善するために取り組んでいるとしています。
