米司法省は13日、OpenAIに勤務していたサウジアラビア国籍のエンジニア、Abdulrahman Alfozan被告(35)が、サンフランシスコのオフィスにある役員会議室へ録音機器を不正に設置した疑いで逮捕・起訴されたと発表しました。訴因は「不法な口頭通信の傍受」です。
ポイント
- 逮捕されたのはOpenAIのエンジニア、Abdulrahman Alfozan被告(35)
- 役員会議室のテレビ裏に録音機器を隠し設置した疑い
- 9月28日ごろ設置され、10月9日に逮捕
- 有罪なら最大5年の禁錮刑と25万ドル(約3875万円)の罰金
- OpenAIは被告を解雇し、FBIに事件を引き渡した
事件の概要
米司法省によると、Alfozan被告は2025年7月からOpenAIで勤務していました。同社のセキュリティチームは9月30日、役員会議室のテレビ裏にあるUSBポートに挿された録音機器を発見しました。機器はトイレットペーパーの中に隠されており、9月28日ごろに設置されたとみられます。内部には暗号化されたデータが保存されていました。
この会議室では、特許研究や製品計画、技術能力、ビジネス関係、政府との協力など、機密性の高い話題が扱われます。監視カメラの映像から、Alfozan被告が複数回周辺をうろついていたことが確認されましたが、会議への参加権限はありませんでした。
計画的な犯行の手口
起訴状では、より計画的な犯行の内容も示されています。Alfozan被告は生産性向上ツールを使い、社内のオフィスや会議室、幹部の位置、会議スケジュールを検索していました。また、配偶者に関連するチャットボットのアカウントを使い、連続録音やWi-Fiの変更、リアルタイムの盗聴、暗号化SDカードについて情報を求めていたということです。
司法省は、このアカウントが9月27日から28日にかけて行った質問が、設置された機器のカスタムヘッダーや固有のMACアドレスに関係していたと指摘しています。10月5日の映像では、被告が再び会議室に戻り、テレビの裏側を確認する様子も確認されています。
今後の対応
OpenAIはこの従業員を解雇し、事件をFBIに引き渡しました。同社は現在、被告がモデルの重みやソースコード、顧客データへの不正アクセスや漏洩を引き起こした証拠は見つかっていないとしています。