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2025年8月14日
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SailGP、レーススケープXRを発表

SailGPは新しいアプリ「レーススケープXR」を発表しました。このアプリは、ユーザーにリアルタイムのレースデータや多次元の視点を提供し、競技セーリングを自宅で楽しむことができます。

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技術系ジャーナリスト
SailGP-レーススケープXR-発表

SailGPは、競技セーリングを自宅で楽しむことができる新しいアプリ「レーススケープXR」を発表しました。インド政府によると、このアプリはApple Vision Pro向けに無料で提供されており、ドイツで開催されるセイルグランプリに先立ってリリースされたということです。

SailGPは、12隻のF50フォイリングカタマランが時速約96キロメートル(60マイル)以上で水上を駆け抜けるレースリーグです。これらの船は、水の抵抗を減らし、操作性を高めるためにハイドロフォイルを使用しています。これにより、オーバーテイクやレース中の競り合いがより興味深いものとなります。

新しい「レーススケープXR」アプリでは、レース中に生成される毎秒35,000以上のデータポイントから提供される多様なパネル、ダッシュボード、オンデマンドリプレイ、ライブフィードを利用できます。これらのデータは実際のチームがレース中に使用するテレメトリーと同じものです。

ユーザーは12隻のボートすべてのライブフィードの視点を切り替えることができ、環境に3D地図を配置してリアルタイムのボート位置や最適なラインを示すゴーストボートのオーバーレイを追うことができます。

SailGPによれば、「レーススケープXR」は多次元のレースインテリジェンスを提供し、伝統的なスポーツ放送とは異なり、世界フィード、UmpApp、12隻のボートからのオンボードビデオに同時にアクセスできるとしています。ライブレースデータやリーダーボードがユーザーの空間に浮かび、個人のレースディレクターコンソールのような体験が可能です。

また、ARテーブルトップレースでは、リアルタイムのボート位置と戦術データがコーヒーテーブルを仮想レースコースに変え、最適なレースラインを示すゴーストボートの競争相手が表示されるということです。これにより、ユーザーのリビングルームが戦術ブリーフィングルームのようになります。

シームレスなチーム切り替えも可能で、全F50艦隊のオンボードカメラを瞬時に切り替え、12の異なる視点から水上を時速96キロメートルでフォイリングする体験ができるとしています。

さらに、リアルタイムおよび歴史的なレースメトリクスへのアクセスも可能で、SailGPのエミー賞受賞技術「LiveLineFX」により、包括的なイベントリプレイと分析が可能です。

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