Spotifyは2027年第1四半期に、人工知能(AI)を使って既存の楽曲を編曲したりカバーしたりできる有料サービスを始める計画です。有料サブスクリプションの利用者が対象で、月額4〜5ドル(約620〜775円)の追加料金を検討しているということです。同社は2027年2月のグラミー賞授賞式前後の公開を目指していますが、具体的な開始時期と価格はまだ最終決定していません。
ポイント
- Spotifyが2027年第1四半期にAI楽曲リミックスサービスを開始予定
- 有料利用者向けで、月額4〜5ドル(約620〜775円)の追加料金を検討
- 2027年2月のグラミー賞授賞式前後の公開を目指す
- ユニバーサル ミュージック、Merlin、Believeとライセンス契約を締結済み
- ソニー・ミュージックとワーナー・ミュージックとは交渉中
サービス内容
テキストの指示から全く新しい音楽を生成するAIツールとは異なり、今回のサービスは主にライセンス許諾を得た既存の楽曲を対象にします。利用者はフォークソングをダンス曲に編曲したり、AIを使って別の歌手が歌っているように再現したりできるということです。
著作権とアーティストの権利
Spotifyはすでにユニバーサル ミュージック グループ、インディーズ・レーベル向けライセンス組織のMerlin、フランスの音楽企業Believeとライセンス契約を結んでいます。現在もソニー・ミュージックとワーナー・ミュージックと交渉を続けています。
レコード会社が契約に署名しても、所属アーティストは自身の作品をAIリミックスに使わせるかどうかを自分で決められます。Spotifyはまた、AIリミックス作品をプラットフォームのプレイリストに加える計画です。関連する再生数を原曲のチャート成績に算入し、元のアーティストに著作権収入を分配するということです。
収益源の拡大
SpotifyはAI音楽サービスを通じて、新たなサブスクリプション収入源を模索しています。同社は以前、2030年までに年平均約15%の売上成長を達成する目標を掲げていました。
Bernsteinのアナリストは、2028年末までにSpotifyの米国サブスクリプションユーザーの約7〜8%が、AI音楽サービスを有料で利用することを選ぶ可能性があると予測しています。生成AIが音楽業界に進出するにつれて、著作権ライセンス、アーティストの権利、商業的な収益分配の仕組みが、プラットフォームを大規模に普及させる上で重要な要素になるでしょう。
