アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は、フィンテック企業のマーキュリーと提携し、スタートアップが支出しているAI企業に関する初の報告書を発表しました。この報告書は、マーキュリーの取引データを用いて、スタートアップが資金を投入しているAIネイティブのアプリケーションレイヤー企業トップ50を分析しています。
a16zのパートナーであるオリビア・ムーア氏とシーマ・アンブル氏によれば、データは企業が特定のタスクに対してさまざまなAI製品を採用し続けていることを示しており、新しいアプリが急速に台頭しているということです。
報告書はまた、「ヒューマンオーグメンター」や「コパイロット」といった生産性を向上させるツールに多くの支出があることを示しており、スタートアップが完全にエージェント化されたワークフローに移行する準備が整っていないことを示唆しています。
主要な企業としては、OpenAIがトップに立ち、Anthropicが2位に続きました。ReplitやLovableなどのバイブコーディングツールもランキングに入っており、Replitが3位、Lovableが18位でした。
スタートアップは消費者向けツールを採用していることも分かりました。CapCutやMidjourneyなどの消費者向けツールが、企業に急速に取り入れられているということです。
リストの60%以上が水平的なアプリケーションであり、40%が垂直的なアプリケーションでした。最も人気のある垂直的ソフトウェア企業は、営業、採用、カスタマーサービスの3つの分野に集中していました。
AIが多くの分野で進展していることも報告されており、以前のスタートアップ世代が苦戦していた分野にも進出しているということです。
ムーア氏とアンブル氏は、今後数年でリストが急速に変化することを予想しており、既存の企業はAI機能を導入して競争力を維持しようとしているとしています。