Apple TVは、F1の独占放送権を自社のストリーミングプラットフォームで取得したと発表しました。この契約により、2026年からの5年間、F1がApple TVで独占的に放送されることになります。報道によりますと、この放送権の契約金額は約750億円(約750百万ドル)に上るということです。
この独占契約により、これまでF1の放送を行っていたアメリカのESPNからF1中継が完全に移行することになります。ESPNは2017年にF1の放送権を取得し、その後YouTube TVの加入者にも配信を拡大していました。
しかし、今回の放送権移行により、YouTube TVはF1のレース配信ができなくなるということです。ESPNはYouTube TVの基本プランに含まれており、他のスポーツコンテンツとは異なり追加料金なしで視聴可能でしたが、ESPNがF1の放送を終了すると、YouTube TVでのレース配信手段がなくなります。
なお、YouTube TVがF1を失うことは、Googleの交渉力によるものではなく、同社は最近NBCと交渉を重ね、Peacockをプライムタイムチャンネルとして取得することを目指しているということです。
Apple TVによれば、F1は追加料金なしで加入者に提供される予定です。F1 TVやSky Sportsから購入したライブ中継も含まれるということです。この取得は、追加の年間購読が必要なMLSシーズンパスとは異なり、F1側での準備がほとんど必要ないことが要因とされています。
