Appleは、Apple Vision Proがデジタルプリズム矯正に対応すると発表しました。これにより、視力処方に含まれるプリズム値をvisionOS 26で入力し、ソフトウェアを通じて適応することが可能になりました。
Apple Vision Proの発売以来、ZEISSの光学インサートを購入する際に、プリズム値を含む視力処方には対応していないという警告がありました。プリズム値が処方に含まれる人はごくわずかであり、処方箋にプリズム値が記載されている場合は、球面、円柱、軸、ADD値とは別に記載されます。処方にプリズム値が含まれているか不明な場合は、眼科医に相談するようにとされていました。
しかし、visionOS 26の登場により、この警告は解除され、新機能としてデジタルプリズム矯正が追加されました。アメリカ合衆国および一部の米国領土(アメリカ領サモア、グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ、米領小離島、米領バージン諸島)にいる場合、設定を開き、「プリズム処方を追加」を選択することができます。
この機能により、プリズム処方の値を入力することが可能になります。ただし、デジタルプリズム矯正機能は、水平および垂直方向に最大7.75プリズムジオプター(PD)までの処方に対応しています。具体的には、内基底(BI)、外基底(BO)、上基底(BU)、下基底(BD)および極方向(0-359°)の範囲に対応しています。
プリズム値は光学インサートに関連付けられているため、一つのデバイスで複数のインサートを使用することができ、ゲストプロファイルに保存することも可能です。
AppleがApple Vision Proを引き続きサポートし、利用可能なユーザーを拡大するための取り組みを続けていることは喜ばしいことです。この機能が米国外にも早く拡大されることを期待しています。