Appleを含む企業連合は、ブラウザ間の互換性を向上させるためのアイデアを募集する「Interop 2026」のエントリーを開始したと発表しました。これにより、ユーザーやウェブ開発者からの提案を受け付けることになります。
Interopは2022年に始まり、Apple、Bocoup、Google、Igalia、Microsoft、Mozillaが協力して、ウェブ開発者の体験に大きな影響を与える15の重要な分野で互換性を改善することを約束しました。このプロジェクトはGoogleのCompatイニシアティブから発展し、年間イベントとして定着しています。
グループは、現実世界の互換性の課題に対処する提案を求めているとしています。適切なプログレッシブエンハンスメント技術を使用しても、すべてのブラウザでプロジェクトの一部が動作しない場合、それは互換性の課題であるということです。
Interop 2021から2025までの間に多くの互換性問題が解決され、長年のバグも修正されました。さらに解決すべき課題は何か、何が本当に障害となっているのか、ウェブ開発者からの意見を求めています。
Appleは、提出されるアイデアがW3CやTC39などの成熟したウェブ標準に基づいていることが重要だと強調しています。そうでない場合、「Interop 2026のフォーカスエリアには早すぎる」としています。また、テスト可能性も重要な基準であるとしています。
アイデアの提出方法については、InteropグループがGithubに詳細なドキュメントを公開しており、基準についても詳しく説明しています。AppleのWebKitブログによれば、最良の提出物は通常、過去の提案を読むことから始まり、新しい問題をGithubに提出したり、既存の提案にコメントを追加することで、さらにケースを強化することができるとしています。
提案の受付は9月4日に開始され、9月24日まで続きます。