Googleは、Androidデバイス向けのChromeブラウザの最新バージョンにおいて、アドレスバーを画面下部に移動できる機能を導入したと発表しました。この機能は、2021年にiOS 15でSafariが導入したデザイン変更に追随する形で提供されるものです。
この新機能により、モバイルデバイスでの操作性を向上させるため、アドレスバーを画面の上部ではなく下部に配置することが可能になります。以前はiOS版Chromeでのみ利用できた機能であり、Appleの先行事例に倣った形です。
Googleは、Appleの過去の課題を学び、すべてのユーザーに対してこの変更を強制するのではなく、アドレスバーの位置をユーザー自身が選択できる機能を追加しました。
アドレスバーを画面下部に移動するには、バーを長押しし、下部に移動するオプションを選択します。また、Chromeの設定メニューでアドレスバーの位置を設定することも可能です。
このオプションは、ユーザーがスマートフォンを持つ位置にアドレスバーが近づくため、より快適に入力できるとして好まれることが多いということです。
Appleが最初にこのアップデートを展開した際、一部のユーザーはバーの位置が問題であると不満を述べました。バーがページのコンテンツ上に浮かんでいる状態では、必要な要素をタップするのが困難であると指摘されました。これに対しAppleは、バーをページのコンテンツ下に移動し、デフォルトではなくオプションとして選択できるようにしました。
Googleも同様に、ユーザーが選択できる形でデザインの更新を進める方針です。
この機能は、今日からAndroidデバイスに順次適用され、今後数週間で全ユーザーに展開される予定です。