イギリスのテクノロジー企業であるNothing社は、CMFというサブブランドを通じて、同社の製品をより手頃な価格で提供することを目指しています。この度、CMFヘッドフォンプロが発表されましたが、これにはNothingの革新的なアイデアが詰まっているだけでなく、独自の特徴も備えているということです。
Nothing社のヘッドフォン(1)は、3万円未満でアクティブノイズキャンセリング機能を備えたオーバーイヤーヘッドフォンとして、高い評価を受けました。優れた音質と物理的なコントロール、そしてユニークなデザインを持ち、競合製品を凌駕する存在でした。
CMFヘッドフォンプロは、Nothingヘッドフォン(1)の良さをそのままに、約1万円(約1万2000円)で提供されています。
この製品の特徴の一つは、物理的なコントロールです。音量調整や再生、一時停止、トラックのスキップが可能なスクロールホイールが搭載されており、非常に直感的です。さらに、カスタマイズ可能なボタンがあり、音声アシスタントの起動やANCの制御、スペーシャルオーディオの切り替えなどが可能です。
特に注目すべきは「エナジースライダー」です。このスライダーにより、リアルタイムで音楽の重低音レベルを調整することができます。これは一般的にはアプリを使って調整する必要がありますが、CMFヘッドフォンプロでは簡単に行えるということです。
音質に関しては、Nothingヘッドフォン(1)と比較するとやや劣りますが、価格を考慮すれば十分に納得できるものです。1万円未満のオーバーイヤーヘッドフォンとしては非常に良好な音質を提供しており、ANCも価格に対して非常に優れています。
ハードウェア面では、光沢のあるプラスチックの外観がやや安っぽく感じられますが、イヤーカップは非常に快適で、簡単に交換可能です。オレンジとライトグリーンの組み合わせは好みが分かれるかもしれませんが、その機能性は評価できます。
通常価格1万5000円(約1万2000円)で提供されるCMFヘッドフォンプロは、その価格以上の価値を提供しているといえるでしょう。特に重低音のスライダーは、音楽の楽しみ方を大きく変える要素となっています。
