GoogleはAIを活用した「Ask Photos」機能がイリノイ州とテキサス州で利用できないと発表しました。この背景には、Googleの「顔グループ化」機能が関係している可能性があるということです。
イリノイ州とテキサス州の一部のユーザーは、Googleフォトアプリの「Ask Photos」機能が自分の州で利用できないことに気づいています。同様に、会話型編集機能も利用できないようです。ヒューストン・クロニクルの報告によれば、これらの州ではGoogleフォトのAI機能が利用できないということです。
影響を受けた多くのユーザーは、Googleが「Ask Photos」を利用するために設定した全ての条件を満たしていると報告しています。これには、18歳以上であること、米国に居住していること、そして顔グループ化が有効になっていることが含まれます。
しかし、顔グループ化は複雑な問題であり、「Ask Photos」が利用できない原因とされています。この機能は、Googleフォトが顔の幾何学データを保存し、マッチする顔を識別してグループ化することを可能にするオプトイン機能です。これにより、電話のギャラリー内の顔を見つけてラベル付けすることができます。
Googleは、顔グループ化がイリノイ州とテキサス州では利用できないと述べています。ヒューストン・クロニクルがGoogleに問い合わせたところ、以下の声明がありました。「現在、テキサス州とイリノイ州のユーザーに対して、Ask Photosで画像を編集する機能は提供されていません。より多くのユーザーにこの機能を提供できるよう取り組んでいます。」
Googleは、Ask Photosが全ての地域で利用できるわけではないことをヘルプページで明確にしています。ユーザーには上記の要件が提示されています。
テキサス州は、2022年に顔グループに関する訴訟をGoogleと和解しました。イリノイ州では、「生体情報プライバシー法」に違反していると主張される訴訟がありました。このツールがユーザーに生体データが保存されていることを直接通知していなかったためです。
Googleは、ユーザーが機能を利用するために「位置推定」を有効にする必要があるとも指摘しています。顔グループ化が有効であっても、デバイスが特定の州や地域にあると認識された場合、GoogleはAsk Photosをブロックすることができるということです。
AIが同社の製品群の重要な部分となっている中で、プライバシーに関する方針の違いが原因で、Google PixelやAndroidユーザーが重要な機能を利用できないケースが増えているということです。