Googleは、Wear OS向けGoogle Mapsが必要な時に自動的に起動する機能を導入したと発表しました。これにより、歩行や自転車でのナビゲーションがよりスムーズになり、ユーザーの利便性が向上するということです。
従来、Wear OSのGoogle Mapsアプリを使用する際には、スマートウォッチの小さな画面で住所を入力する必要があり、音声入力に頼ることも多かったという声がありました。特にニューヨーク市内で自転車を利用する際には、スマートフォンでバックアップとしてGoogle Mapsを開く必要があったとされています。
Googleは最新のPixelとAndroidの機能アップデートの一環として、Wear OSのMapsアプリが自動的に起動する機能を追加しました。ただし、全てのナビゲーションで自動起動するわけではなく、スマートフォンで歩行や自転車のナビゲーションを開始した場合にのみ、スマートウォッチで表示されるとしています。
Googleの説明によると、スマートフォンで歩行や自転車のナビゲーションを開始すると、Wear OSのスマートウォッチでもシームレスに道案内を継続できるようになるということです。
実際にこの機能は、Pixel Watch 3で自転車の旅を開始した際にすぐに起動し、シームレスな体験が得られたと報告されています。
技術的にはこの機能は新しいものではなく、2023年にはユーザーが自動起動設定を有効にすることが可能でしたが、デフォルトの動作ではありませんでした。主に逆方向、つまりスマートウォッチで開始した際にスマートフォンで道案内を表示する機能が主流でした。
しかし、今回のアップデートにより、これがデフォルトの動作となり、Pixel Watchに限らず、全てのWear OSウォッチで利用可能になる方針です。