Googleは、Androidのメッセージアプリの安全機能に加え、新たなアカウント回復ツールを導入したと発表しました。これには、信頼できる連絡先を設定する機能が含まれています。
Googleは、対象となる個人アカウントのユーザーが、より迅速かつ安全にアクセスを回復できるようにすることを目指しているということです。
ユーザーは、信頼できる家族や友人をリカバリーコンタクトとして指定することができ、パスワードの忘れ、パスキーの紛失、アカウントの侵害などでアクセスできなくなった場合に助けてもらうことができます。リカバリーコンタクトは、標準的な回復方法が失敗した際に、身元を確認してアクセスを回復する簡単で安全な方法を提供するということです。
設定するには、myaccount.google.comの「セキュリティ」から行います。Googleによると、個人情報の管理をより簡単にするために再設計されたとしています。このリカバリーコンタクト機能は、対象の個人Googleアカウントで利用可能です。
一方、Androidユーザーは「携帯電話番号でサインイン」機能を利用してアカウントを回復することができます。これは、電話が盗まれたり、紛失したり、壊れたりした場合を想定しています。Googleは、電話番号を使用して自動的にアカウントを特定し、以前のデバイスのロックスクリーンのパスコードのみで確認が完了するため、パスワードは必要ないとしています。この機能は、世界中のユーザーに段階的に展開される方針です。
さらに、Googleは、音声の複製やディープフェイク、ソーシャルエンジニアリングを用いた巧妙なフィッシング詐欺が日常的に発生していると指摘しています。サイバーセキュリティ意識向上月間に合わせて、Googleはニューヨーク市(10月21日)とマウンテンビュー(10月28日)のストアで、高齢者向けの詐欺防止ワークショップを開催する予定です。
