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2025年10月7日
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「iPhoneを探す」で国際的な携帯電話密輸団を摘発

イギリス警察は、「iPhoneを探す」機能を利用して、4万台の盗難携帯電話を中国に密輸しようとした国際的な犯罪組織を摘発したと発表しました。

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イギリス警察は、「iPhoneを探す」機能を利用して、4万台の盗難携帯電話を中国に密輸しようとした国際的な犯罪組織を摘発したと発表しました。

この事件は、あるiPhoneが盗まれたことから始まりました。被害者が「iPhoneを探す」機能を使って追跡したところ、ロンドンのヒースロー空港近くの倉庫にたどり着きました。現場の警備チームが確認したところ、そのiPhoneは他の894台の携帯電話とともに箱に入っているのが見つかりました。

この発見をきっかけに、同じ住所への他の出荷を阻止することができ、警察はパッケージからDNAを採取し、2人の容疑者を特定しました。その後、警察は28か所の住所を捜索し、2,000台以上のデバイスを発見しました。

警察によれば、この組織は過去1年間でイギリスから中国に40,000台の盗難携帯電話を密輸した疑いがあるということです。ロンドン警視庁によると、これはイギリスでの携帯電話窃盗に対する最大の作戦だとしています。

警察は、ロンドンで盗まれた携帯電話の半数がこの組織によって輸出されている可能性があると見ています。

警察当局者によると、犯罪組織は特にApple製品を狙っており、それらが海外での利益が高いとされています。調査によれば、街頭の窃盗犯は1台あたり最大300ポンド(約46,500円)を支払われており、中国では1台あたり最大4,000ポンド(約620,000円)で販売されているということです。

また、携帯電話の窃盗は非常に利益が高く、薬物密売を行っていた犯罪者がこの犯罪に移行しているということです。警察庁のサラ・ジョーンズ大臣は、「一部の犯罪者は薬物取引をやめ、携帯電話ビジネスに移行している」と述べています。

Appleは、アクティベーションロックや盗難デバイス保護など、これまでに多くの盗難防止機能を追加してきましたが、この組織がどのようにしてこれらの保護を突破したのかは明らかではありません。可能性としては、携帯電話を常に電源オンにしてロック解除状態に保つことで、現地のデバイスとは異なる方法で使用されている可能性があります。

このような事件を受けて、警察は引き続き、携帯電話の盗難に対する対策を強化する方針です。

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