Appleのアナリストである郭明錤氏は、iPhone FoldにサイドボタンのTouch IDが採用されると予測していることを改めて発表しました。画面内蔵型のTouch IDセンサーが使用される可能性は低いということです。
iPhone Foldは、来年新たなフラッグシップモデルとして発売される予定です。価格は約20万円(約310万円)と予想されています。
このデバイスは、5.5インチの外部ディスプレイと7.8インチの内部ディスプレイを備え、iPhoneとiPad miniを一体化したものになる見込みです。Appleは、折りたたみ式iPhoneの開発に非常に長い時間を費やしており、これは同社の「ベスト・ノット・ファースト」方針の極端な例といえます。
Appleは、展開時に目立たない折り目を実現できるまで待っていたとされ、ディスプレイパートナーのSamsungが今年2月にこれを満たしたと報告されています。
サイドボタンにTouch IDが搭載される理由として、TrueDepthスキャンモジュールが必要とする深さが問題です。iPhone Foldは、展開時の厚さが約4.5mmと予想されており、これはFace IDモジュールの深さよりも薄いです。コスト面でも、外部と内部の画面にそれぞれスキャナーを持つ必要があるため、ボタンに1つのTouch IDセンサーを搭載する方がコスト効率が高いとされています。
Appleは、Touch IDとFace IDをディスプレイに埋め込む特許を保有しており、一部ではこれがiPhone Foldで実現されることを期待していました。しかし、郭氏はこれを完全には否定していないものの、実現の可能性は低いと述べています。
また、iPhone Foldは、外側と内側にそれぞれ1つずつのセルフィーカメラを必要とし、折りたたみ時と展開時の両方で2つの背面カメラが利用可能です。