OpenAIは昨日、長時間のビデオストリームを通じて、新しいAIモデル「GPT-5」を発表しました。これに伴い、チャットボットのインターフェースと使いやすさが向上したと発表しました。
OpenAIは、これまで混乱を招いていた複数のモデルを整理し、ユーザー体験を簡素化する方針です。ChatGPTはユーザーの入力に応じて自動的に最適な時間をかけて回答を生成するということです。ただし、ユーザーが手動で「GPT-5 Thinking」を選択することも可能です。
無料ユーザーは今回初めて有料ユーザーと同じモデルにアクセスできるようになりましたが、使用制限が設けられています。制限に達した場合は「ミニ」バージョンに切り替わるとしています。有料ユーザーも同様の仕組みですが、より多くの使用が許可されるということです。
また、OpenAIは他のすべてのモデルを廃止する方針です。これにより、過去の会話は自動的に最も近いGPT-5のバージョンに移行されます。例えば、4o、4.1、4.5などのチャットはGPT-5に、o3はGPT-5-Thinkingに、o3-ProはGPT-5-Proに移行されるということです。
現時点では、音声モードはGPT-4oで動作し続けるとされています。音声モードでは、回答の長さや速度、トーンなどを指定できるようになりました。
性能面では、新モデルが複数のベンチマークで前モデルよりも優れているとされていますが、過去のバージョンアップほどの大幅な性能向上は見られないということです。しかし、特に健康関連の会話における誤情報の発生率は大幅に低下したとしています。
個別化機能として、ChatGPTはユーザーが選択可能な「スタイル」設定を導入しました。これにより、ユーザーはデフォルト以外の4つの個性を選択でき、インターフェースのアクセントカラーも設定可能です。
Googleとの連携も強化され、来週から有料ユーザーはGoogleカレンダーやGmailなどと接続できるようになります。これにより、より個別化された支援が可能になるとしています。
安全性と健康に関しては、新しい「安全完了」機能が導入され、プロンプトに従わない理由を説明するようになりました。医療アドバイスに関しても、誤情報の発生率が低下し、情報の説明と提供がより責任を持って行われるとしています。
開発者向けには、GPT-5のカスタマイズ機能が強化され、APIを通じて256,000トークンのコンテキストウィンドウが利用可能になります。これにより、APIとトークンの使用をより良く管理できるとしています。