音楽ストリーミングサービスを提供するSpotifyは、開発者モードAPIの利用条件を変更すると発表しました。これにより、開発者がサードパーティのアプリケーションをテストする際に、プレミアムアカウントが必要となり、テストユーザー数が制限されるということです。
Spotifyは2021年に開発者モードを導入し、最大25人のユーザーでアプリケーションをテストできるようにしていましたが、今後は1つのアプリにつき5人に制限するとしています。また、開発者にはプレミアムサブスクリプションが必要です。より多くのユーザーにアプリを提供したい場合は、拡張クオータの申請が必要となります。
Spotifyは、これらの変更はAIを用いたリスクの高い使用を抑制するための方針だとしています。ブログ投稿で、Spotifyの規模において、AIと自動化の進展が開発者アクセスの使用パターンとリスクプロファイルを根本的に変えたとし、より構造的な管理が必要になったと述べています。
開発者モードは個人の学習と実験を目的としており、「個人や趣味の開発者にとって、Spotifyは引き続き実験や個人プロジェクトをサポートしますが、より明確に定義された制限内でのことです。開発者モードは学習と実験のためのサンドボックス環境を提供しますが、Spotify上でのビジネスの基盤として利用するべきではありません」とのことです。
さらに、複数のAPIエンドポイントが廃止されることになりました。新しいアルバムリリース情報、アーティストのトップトラック、トラックが利用可能な市場情報を取得する機能が含まれます。開発者は、トラックメタデータの一括リクエストや他のユーザープロファイルの詳細取得、アルバムのレコードレーベル情報やアーティストのフォロワー詳細、人気度を取得することができなくなります。
この決定は、過去数年間でSpotifyがAPIの利用を制限するために講じた一連の措置の最新のものです。2024年11月には、異なるグループによる頻繁に再生される曲を含むユーザーの聴取パターンを明らかにする特定のAPIエンドポイントへのアクセスを制限しました。また、トラックの構造、リズム、特徴へのアクセスも禁止されました。
2025年3月には、拡張クオータの基準を変更し、開発者に法的に登録された事業、毎月25万人のアクティブユーザー、主要なSpotify市場での利用可能性、アクティブで開始されたサービスの運営を要求しました。これらの動きは、開発者からの批判を招き、プラットフォームがイノベーションを抑え、大企業のみを支援しているとの声が上がっています。
