VenmoとPayPalは、デジタル送金アプリとして広く利用されていますが、これまで相互に送金することはできませんでした。しかし、Venmoは11月からこの状況が変わると発表しました。
Venmoは顧客へのメールで「Venmo利用者とPayPal利用者が米国および世界中で相互に送金できるようになります」と述べています。具体的には、PayPal利用者が電話番号を使ってVenmo利用者を見つけて支払いができるようになり、後にはメールアドレスでも可能になるということです。
これまで、顧客は両サービス間での送金に複雑な方法を用いてきました。特にVenmoがPayPalの子会社であるため、この機能が既に存在すると思われがちでした。しかし、今回の変更により、PayPal利用者はVenmo利用者を電話番号やメールアドレスで見つけることが可能になります。
PayPal利用者に見つかりたくない場合、Venmoアプリの「設定 > プライバシー > 見つける…」で設定を変更することができます。また、「設定 > プライバシー」でVenmoの取引を非公開に設定することも推奨されています。
PayPalは7月に、Venmoを皮切りに決済システムのネットワークを拡大する方針を発表しており、今回の更新日が確認されました。この「PayPal World」と呼ばれるパートナーシップには、Mercado Pago、NPCI International Payments Limited、Tenpay Globalも含まれ、国際送金の障壁と手数料をなくすことが期待されています。
PayPalによれば、VenmoとPayPalを合わせた全世界の利用者数は20億人に上るということです。