Vimeoは、Apple Vision Proでの新たな3Dビデオフォーマット対応を発表しました。これは、同社の「REFRAME」イベントの一環として行われたものです。
昨年10月、VimeoはAppleのSpatial Videoフォーマットに対応したアプリをApple Vision Pro向けにリリースしました。本日、VimeoはさらにVR180ビデオのサポートを拡大しました。さらに、年内にApple Immersive VideoとApple Projected Media Profileへの対応を予定しているということです。
これらのフォーマットがどのように異なり、Apple Vision Proのユーザーにとって何を意味するのかを見ていきます。
VR180
VR180は、最も一般的な3Dビデオフォーマットの一つです。通常、ステレオスコピック3Dで180°の広い視野を提供します。360°ビデオと比べて一方向のみをキャプチャするため、VR180は通常、制作が容易です。このフォーマットへの対応により、Apple Vision Proに多くのVRコンテンツがもたらされると期待されています。
Apple Immersive Video
Appleの推奨するApple Vision Pro向けの3Dコンテンツフォーマットは、Immersive Videoです。これらのビデオは、ステレオスコピック8KとSpatial Audioで録画され、特定のカメラを考慮した特別な投影アルゴリズムを使用します。これにより、VR180の標準的な投影アルゴリズムよりも歪みが少なくなります。Appleのオリジナルコンテンツ、例えば最近リリースされたオランウータンに関する「Wild Life」エピソードなどで使用されています。
現在、Apple Immersive Videoは中国本土以外ではApple TVアプリ、中国本土ではMigu VideoとTencent Videoアプリでのみ利用可能です。Vimeoのサポートは、Apple Immersive Videoコンテンツに対する初の本格的なサードパーティープラットフォームとなります。
Apple Projected Media Profile
Apple Projected Media Profile、またはAPMPは、WWDC25で導入された新しいフォーマットです。180°、360°、Wide FOVビデオをサポートします。このメディアプロファイルにより、3Dカメラは投影アルゴリズムやカメラの詳細などを指定でき、Apple Vision Proで簡単にビデオを視聴可能にします。VimeoのAPMPサポートにより、「Blackmagicカメラで撮影し、Final Cut Proで編集し、Vimeoを通じて直接配信する」ことが可能になります。
その他の新機能
これらの新しい3Dビデオフォーマットに加えて、Vimeoは本日、多くの新機能も発表しました。
Vimeoの「REFRAME」イベント全体は、こちらでご覧いただけます。
Apple Vision Proでの没入型コンテンツの視聴は、最大の強みであり、Vimeoのような企業がそのサポートを続けることは重要です。これらの新しいフォーマットでどのような新しいコンテンツが利用できるようになるのか、期待が高まります。
