電子機器の修理情報を提供するアメリカの企業「iFixit」は、アップルの最新スマートフォン「iPhone 18 Pro」の分解レポートを公開したと発表しました。新たなカメラ機能である可変絞り機構や冷却システムが明らかになった一方、ディスプレイの修理時にフレームが破損するおそれがあるとして注意を呼びかけています。
最大の変更点とされる可変絞り機構については、6枚の小さな羽根が電磁石で制御されているということです。分解の過程で羽根が外れるなどしたため、部品単体での修理は極めて難しく、不具合が生じた場合はカメラユニット全体の交換が必要になる可能性が高いとしています。
また、画面下に配置されたFace ID用の赤外線カメラについては、センサー上部の画素を間引くことでカメラを隠す工夫が施されているほか、可視光を遮断する特殊なフィルターが搭載されているということです。
さらに、大型化された「ベイパーチャンバー」と呼ばれる放熱部品の構造も明らかになりました。最新のチップ「A20 Pro」が放熱部品に直接接触する新たな設計が採用されており、冷却性能が大幅に向上しているとしています。
一方で、修理における懸念点も浮上しています。iFixitが分解作業を行った4台のうち3台で、ディスプレイの周囲にあるプラスチック製のフレームが破損したということです。
iFixitは、接着剤を熱で柔らかくして分解する際、向上した冷却システムが熱を逃がしてしまい、作業が難しくなっている可能性を指摘しています。フレームが破損すると、組み立て直した際に隙間が生じ、スマートフォンの防水性能が低下するおそれがあるということです。
また、USB-Cポートの交換には内部の大部分を取り外す必要があるなど、一部の修理は依然として難しいとしています。
iFixitは、接着剤を使用しないバッテリーの固定方法など、前モデルから引き継がれた利点も評価し、暫定的な「修理のしやすさ」のスコアを10段階中「7」としました。今後、部品の供給状況やフレーム破損の問題が広く発生するかどうかを注視していく方針です。
