アメリカの医療技術会社AliveCorが提起したアップルウォッチに関連する独占禁止法訴訟について、アメリカ連邦控訴裁判所は1月8日に、アップルに有利な判決を下したと発表しました。AliveCorは、アップルが心拍リズム分析アプリ市場を違法に独占していると主張していましたが、この訴えは退けられました。
この判決は、AliveCorの特許が無効とされた昨年春の国際貿易委員会での特許訴訟に続くものです。AliveCorは、特許審査・上訴委員会によって特許が無効とされた後、アップルとのITC紛争に敗れました。この決定は上訴でも支持され、アップルウォッチの輸入禁止のリスクも排除されました。
今回の判決は、AliveCorが提起した別の独占禁止法訴訟に関するもので、アップルがwatchOSの変更により旧心拍アルゴリズムへのアクセスを遮断し、AliveCorの「スマートリズム」機能を弱体化させたと主張していました。
AliveCorは、アップルウォッチを利用して心房細動を検出する「スマートリズム」というソフトウェア機能を開発しました。この機能は、アップルウォッチの「ワークアウトモード」で計算された心拍データに依存していました。しかし、翌年、アップルは異なるアルゴリズムを使用するオペレーティングシステムの更新を行い、新しいアルゴリズムのデータをサードパーティのアプリ開発者と共有しましたが、旧アルゴリズムのデータは共有しなくなりました。
これに対し、第九巡回控訴裁判所は、アップルの行動は合法的な競争行為であり、AliveCorの主張は認められないと判断しました。裁判所は、企業が競争相手と独自技術を共有する義務を負わないことを強調し、AliveCorがその例外に該当しないと結論付けました。
判決では、AliveCorが求めていたデータは重要な施設ではないとされ、アップルの心拍リズム機能は異なるデータに依存しており、サードパーティの開発者には既存のAPIを通じて利用可能であるということです。
