アップルは、M5チップを搭載した新型ビジョンプロをベトナムで生産すると発表しました。これは、サプライチェーンの多様化を進める同社の方針の一環ということです。
ブルームバーグの報道によりますと、最初のアップルビジョンプロは中国で製造されていましたが、今回の新型はベトナムで組み立てられるということです。
なお、デュアルニットバンドというアクセサリーについては、別売りされているものは中国製であると報じられています。最初のビジョンプロは、中国のルクスシェア精密工業有限公司が製造しており、同社は一部のAirPodsも製造しています。
今回の発表は、北京とワシントン間の商業的緊張が再燃する中でのものであり、両国から国内への貢献を求められる中での決定です。
トランプ政権はアメリカ国内での製造を増やし、中国のサプライヤーへの依存を減らすよう促してきましたが、アップルのティム・クックCEOは最近中国を訪れ、同国への投資を続ける意向を示したと伝えられています。
実際、貿易戦争が始まって以来、アップルはアメリカ向けの製品生産をベトナムやインド、タイ、マレーシアなどに移しつつ、世界的な需要を満たすために中国での製造を維持しています。
新型ビジョンプロのベトナムでの組み立ては、比較的少量生産であることや、初期モデルからのハードウェアの変更が少ないことが影響していると見られています。
それでも、これはアップルが中国から先進的な製造を多様化しようとする広範な取り組みの中で象徴的な一歩とされています。今後、ウェアラブルやヘッドマウントデバイスのラインナップを拡大する計画があるとされています。
