アップルは、Siriのビジュアルデザインを刷新し、AI機能を強化する方針を発表しました。新しいデザインは、MacのFinderアイコンに触発されたものになる可能性があるということです。
ブルームバーグのマーク・ガーマン氏によると、アップルはSiriをデバイスのオペレーティングシステムの中心に据え、視覚的な個性を持たせる計画をしていると報告しています。このアプローチは「Bubbles」と名付けられ、1990年代のマイクロソフトオフィスの仮想アシスタント「クリッピー」に似ているとされています。
アップルは、SiriをMacのファイル管理システムを代表するFinderのアイコンのアニメーション版のように見せることを検討しているということです。最終的なデザインはまだ決定されておらず、デザイナーたちはAppleユーザーアカウントを表す遊び心のあるキャラクター「Memoji」に近いアイデアも検討しているとしています。
ガーマン氏は、この新しい「視覚的個性」がアップルの今後のテーブルトップロボットの重要な部分になると述べています。この製品は「ユーザーを部屋で追尾することができる可動式の腕に取り付けられたiPadのようなもの」と表現されています。
Siriはデバイス上で仮想の仲間として機能し、会話中に近くのレストランや関連するレシピを提案することができるということです。また、旅行の計画やタスクの実行などについての対話も可能になるよう設計されているとしています。
この新しいSiriの外観と個性は、2027年に予定されているホーム製品の中心的な要素であるとされていますが、早ければ来年にも登場する可能性があるということです。ガーマン氏の報告によれば、噂されている「HomePad/HomePod Touch」デバイスにも新しいSiriのビジュアルインターフェースが含まれる可能性があるとしています。ただし、後のデバイスほどの会話能力は持たないとのことです。
Siriの再ブランド化については、AIのアップグレードが行われる際に名前がそのまま残るかどうかは不明ですが、ビジュアルの刷新が検討されていることは確かです。
アップルの新しいデザインが期待に応え、長らく待たれていたAI機能強化を実現できるかどうかが注目されます。