アメリカのIT専門家らは、アップルが提供する最新の基本ソフト「iOS 27」に搭載されたAI(人工知能)による画像編集機能と、アドビの画像編集ソフト「Photoshop」の生成AI機能を比較した検証結果を発表しました。スマートフォンに内蔵されたAI機能が、専門的なソフトウェアに匹敵する精度に達しつつあるということです。
検証は、ヨーロッパなどで撮影された6枚の写真を使用して行われました。撮影には「iPhone 17 Pro Max」が使用され、編集作業は「iOS 27」を搭載した「iPhone 18 Pro Max」と、アドビの「Photoshop」の最新版を搭載したパソコンで行われたということです。比較の対象となったのは、画像内の不要な被写体を削除する機能と、画像の枠外をAIで拡張する機能の2つです。
画像に写り込んだ椅子や食器などを削除するテストでは、アップルの機能が高い精度を示しました。被写体を削除した後の影や、テーブルに反射する光などを自然に再現したということです。一方、アドビのソフトでは、不自然な影や画像の乱れが残るケースが見られました。
しかし、複雑な背景の前に立つ人物を削除するテストでは、アップルの機能は背景の葉や壁の処理に苦戦し、不自然な痕跡が残りました。この点については、アドビのソフトが背景を自然に補完し、優れた結果を示したとしています。
画像の枠外をAIで描き足す拡張機能のテストでは、アップルが全体的に自然な仕上がりを見せました。風景写真における建物や橋、室内写真における家具などを違和感なく生成したということです。一方、アドビのソフトでは、滝の流れる方向が不自然に変わったり、テーブルの脚が多すぎたりするなど、AI特有の不自然な生成物が目立つ結果となりました。
ただし、階段の画像を拡張するテストでは、アップルのAIが階段を扇風機のような形状と誤認識したのに対し、アドビは木目を正確に再現して自然に拡張したということです。
今回の検証結果について、専門家らは「アップルのAI機能は初期設定のままでも実用性が高く、大幅な改善が見られる」と評価しています。
アドビは、定額制のサービスを通じて、利用者が文章(プロンプト)で細かく指示を出せる機能を強みとしています。一方、アップルは、AI技術を自社の機器に統合して利便性を高める戦略を進めています。また、アップルは将来的に一部の高度なAI機能の利用を制限し、追加の機能を有料化する方針を示しており、IT大手各社によるAI技術を巡る開発競争がさらに激しくなる見通しです。
