アメリカのIT大手、アップルが2025年9月に発売したワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」について、発売から約半年が経過した現在、ソフトウェアの更新などを通じて機能が大幅に向上しているという評価が専門家などの間で広がっています。音質の高さに加え、心拍数の計測や補聴器としての機能など、健康管理の分野でも重要な役割を担うデバイスとして位置づけられているということです。
【デザインとバッテリーの変更点】 デザインは前モデルとほぼ同じですが、イヤホン本体とケースがわずかに小型化されています。また、物理的なペアリングボタンが廃止され、ケース内側のタッチセンサーによる操作に変更されました。
バッテリー駆動時間については、イヤホン単体で最大8時間と従来より延長された一方、充電ケースを含めた合計時間は30時間から24時間に減少しているということです。さらに、シリコンとフォーム素材を組み合わせた新しいイヤーチップが採用され、遮音性と手入れのしやすさが両立されていると評価されています。
【高い音質とノイズキャンセリング】 音質面では、価格が550ドル(約8万5000円)の最上位モデル「AirPods Max 2」と比較しても遜色ない水準に達しているとされています。350ドル(約5万4000円)安価でありながら、極めて高い音質を実現しているということです。
また、アクティブノイズキャンセリング機能が大幅に向上しており、周囲の雑音を効果的に遮断するとしています。外部音取り込みモードも極めて自然で、会話を検知して自動的に音量を調整する機能などが高く評価されています。
【エコシステムとスマート機能】 アップル製品間の連携機能も強化されています。適応型オーディオや会話感知機能など、日常的な使用において利用者の環境に合わせた自動調整が行われます。発売後もソフトウェアのアップデートを通じて機能が継続的に改善されており、利便性が向上しているということです。
【医療機器としてのヘルスケア機能】 他社製品との最大の違いとして、健康管理機能の拡充が挙げられています。「AirPods Pro 3」には新たに心拍数モニターが搭載され、スマートウォッチ「Apple Watch」などと連携して健康データを記録できるとしています。
さらに、軽度から中等度の難聴者向けの補聴器として使用するための医療機器としての承認も取得しています。従来は高価で設定が複雑だった補聴器が、200ドル(約3万1000円)以下のイヤホンで代用できるようになったことで、利用者の生活を大きく変える可能性があると指摘されています。
【今後の展望】 アップルは今後、次期基本ソフト「iOS 27」や独自の人工知能「Apple Intelligence」との連携を深める方針です。これにより、イヤホンが単なる音響機器にとどまらず、音声を通じて端末を操作するための主要な入力インターフェースになることが予想されています。
また、次世代モデルとなる「AirPods Pro 4」では、ケースやイヤホンにカメラなどの新たなセンサーが搭載される可能性も報じられており、今後の技術開発の動向が注目されています。
