アメリカのIT大手アップルが提供する車載システム「CarPlay(カープレイ)」において、主要な3つのアプリがアップデートされ、機能が拡充されたことが明らかになりました。9月に予定されている次期OSの配信を前に、利用者の利便性が向上しているということです。
1つ目のアップデートは、アメリカのプロ野球、MLBの公式アプリです。利用者は、現在行われている試合や今後の日程を閲覧し、好みのチームのラジオ中継を選択できるということです。また、放送中に試合のスコアや詳細情報が画面に表示されるようになりました。試合結果を事前に知りたくない利用者のために、スコアを非表示にする設定も反映されるとしています。
2つ目は、IT大手メタが提供する人工知能アプリ「Meta AI」の対応です。現在、一部の利用者を対象にした限定的な試験運用とみられていますが、CarPlay上で利用可能になったということです。これにより、すでに連携している「ChatGPT」などに加え、車内で利用できる対話型AIの選択肢が広がりました。既存のスマートフォン向けアプリを車載システムに統合できるという、CarPlayの強みを示す動きだとしています。
3つ目は、気象情報会社「ザ・ウェザー・チャンネル」が提供するアプリ「Storm Radar」の追加です。現在地の地図上に、レーダーや雲、降水量のデータを重ねて表示できるということです。さらに、ナビゲーション機能と連動し、目的地への到着予定時刻や、その場所の気象条件も確認できます。運転中には自動でのルート変更や、経路上の気象警報の更新も行われるとしています。
アップルは、9月に予定している次期OSのアップデートを通じて、専用の音声アシスタントアプリやAI機能を追加し、自社の車載システムをさらに強化する方針です。ソフトウェアの自立性と統合性を高める狙いがあるとみられます。
また、自動車メーカーのボルボが一部の車種で立体音響技術「空間オーディオ」に対応したほか、音響機器メーカーのパイオニアも同様の機能を備えた市販の車載機を発売するなど、ハードウェア側でもCarPlayの体験を向上させる取り組みが進んでいるということです。
