アップルは、Apple WatchやMac miniのカーボンニュートラル広告を中止したと発表しました。この決定は、同社の環境方針の変更を意味するものではなく、EUの新たな法律に対応するための措置だとしています。
アップルは、Apple Watchシリーズ9の発表時に、同製品がカーボンニュートラルであることを強調しました。これは、約80%の排出削減と高品質なカーボンオフセットの提供によるものでした。同様に新しいMac miniもカーボンニュートラルとして宣伝されていました。
しかし、EUでは2026年9月に施行される法律により、製品が完全にカーボンニュートラルであっても、企業がそのような主張をマーケティングで使用することが制限されるということです。EUの規制当局は、カーボンニュートラルの解釈が企業によって異なることを防ぐために、このような厳しい措置を取ることを決定しました。
この法律に備え、アップルは世界的に環境マーケティングの方針を変更しました。これにより、Apple WatchやMacなどの個別製品が「カーボンニュートラル」として広告されなくなったということです。この方針転換は、8月に発表されたFast Companyのプロフィールで初めて言及されました。
アップルは、昨年ほど大々的に宣伝することができなくなりましたが、排出削減の取り組みは続いています。例えば、Apple Watchシリーズ11はシリーズ10に比べて8.1kgと8.3kgの排出量で、ネット排出量が少なくなっています。
同社は、2030年までにサプライチェーン全体でカーボンニュートラルを達成するという目標に向けて順調に進んでいるとしています。