アメリカのIT大手アップルのティム・クック会長は、ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて、EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン欧州委員長と会談し、子供のオンライン上の安全を守るための新たな法案について協議したと発表しました。
アップルは今年9月1日にクック氏がCEO=最高経営責任者を退任した際、今後は会長として世界各国の政策決定者との対話など、特定の分野を支援していく方針を示していました。今回の会談は、この約束に沿ったものだということです。
フォンデアライエン欧州委員長はSNSへの投稿で、クック会長と「EUキッズ法案」について協議し、子供のプライバシーと安全、そしてセキュリティーの重要性について認識を共有したと明らかにしました。この法案は、EU域内における未成年者のSNS利用を制限し、プラットフォーム企業に対して若年層の保護を強化するよう義務付ける方針です。
クック会長は、各国の首脳との会談を精力的に続けています。先日は、アメリカ・カリフォルニア州のアップル本社でオーストラリアのアルバニージー首相と面会しました。その際、クック会長はオーストラリアが導入を進める子供向けのSNS利用制限について「世界をリードしている」と評価したということです。
また、アメリカのメディアは、クック会長が9月24日にホワイトハウスで開かれる中国の習近平国家主席を招いた公式晩餐会にも出席する予定だと報じています。
クック会長が今回の国連総会に合わせて他の首脳とも会談を行うかは明らかになっていませんが、今後も各国の要人との協議を通じて、テクノロジー分野の規制や政策に積極的に関与していくものとみられています。
