アメリカのIT関連メディアは、アップルのティム・クックCEOが就任して以降の製品展開や企業戦略に関する分析結果を発表しました。単一の革新的な製品に依存するのではなく、複数の事業を成長させ、強固な独自のエコシステム(経済圏)を構築したとしています。
スティーブ・ジョブズ前CEOの時代と比較されることが多いクック体制ですが、2007年のiPhone発表に匹敵する歴史的な出来事はなかったものの、既存の基盤を大きく発展させたとされています。具体的には、一つの大きな技術的突破を追うのではなく、10億ドル(約1550億円)規模の事業を複数立ち上げ、新たな製品カテゴリーへの参入を果たしたということです。
クック体制を象徴する製品として、ワイヤレスイヤホンの「AirPods」や、健康管理端末として広く普及した「Apple Watch」などが挙げられています。また、パソコンの頭脳にあたる半導体を従来のインテル製から自社設計の「Appleシリコン」へ移行させたことは、技術の自立化と性能向上を同時に実現した重要な戦略転換だったとしています。
ジョブズ氏が少数の画期的な製品を生み出したのに対し、クック氏は複数の製品カテゴリーを同時に成長させる手法をとったということです。これにより、ハードウェアと新たなサービスが連携するアップル独自の「エコシステム」が強化され、広く一般に普及する結果につながったとしています。
専門家やメディアの間では、これらの製品群を生活への影響度などに応じて分類し、評価する試みも行われています。アップルは今後も、高価格なゴーグル型端末「Vision Pro」の展開や、独自の人工知能機能である「Apple Intelligence」の導入などを通じて、さらなる事業の拡大を図っていく方針です。
