アメリカのIT大手アップルは、2027年版のシステム展開に伴い、最新のウェブブラウザ「Safari 27.0」における開発者向けの新機能を公開し、新たにAIエージェントによるブラウザ操作を可能にする「MCPサーバー」への対応などを追加したと発表しました。
Safari 27.0の最大の特徴は、「Safari MCPサーバー」の導入です。これにより、開発者はAIエージェントにブラウザのウィンドウを制御させることができ、開発作業を大幅に効率化できるとしています。
この機能を利用するには、Safariの設定画面から開発者向けのメニューを表示させ、「リモート自動化と外部エージェントを許可する」という項目を有効にする必要があるということです。
アップルによりますと、この機能により、「Claude Code(クロード・コード)」や「Codex(コーデックス)」などのAIエージェントが、コードの描画状況を直接確認できるようになります。エージェントはウェブページの構造データやネットワークの通信状況、スクリーンショットなどにアクセスできるということです。
これにより、開発者が手動でウィンドウを切り替えたり、スクリーンショットを保存してAIに読み込ませたりする手間が省け、作業の自動化が進むとしています。
また、プライバシー保護の観点から、MCPサーバーはユーザーの端末上で完全にローカル処理され、外部へのネットワーク通信は行われません。個人の閲覧データにアクセスすることはなく、取得されたデータはアップルではなく、利用しているAIエージェントに直接送信される仕組みだということです。
MCPへの対応に加えて、Safari 27.0ではおよそ850件の問題が修正されました。これは数か月前の開発者会議(WWDC)で発表された525件を上回る規模で、アクセシビリティやデザイン設定、ネットワークなど多岐にわたる分野での改善が含まれているということです。
さらに、ゴーグル型端末「Vision Pro」向けの基本ソフトにおいて没入型環境をサポートしたほか、スマートフォンやパソコン向けに、ウェブページ上に3Dモデルを画像や動画のように直接埋め込むことができる新機能にも対応しました。
このほか、画像の読み込み時などにウェブページの表示位置が意図せずずれるのを防ぐ「スクロールアンカー機能」が導入されました。また、開発者ツールの機能向上や、最新のウェブ技術に関する多数の改善も行われたとしています。
