アメリカの経済メディアの報道によりますと、アメリカのIT大手アップルは、開発中のスマートグラスについて、高級素材を使用した少なくとも4種類のデザインのテストを行っているということです。競合他社との差別化を図るため、洗練されたデザインを強みとして展開する方針です。
報道によりますと、アップルは現在、スマートグラスのフレームについて複数のデザインを評価しています。2015年に「アップルウォッチ」を発売した際と同様に、複数のデザインや色を展開する計画だということです。
このスマートグラスは、映像を重ねて表示する拡張現実(AR)機能を持たないシンプルな眼鏡型の端末です。カメラやマイク、センサーが内蔵されており、スマートフォンからの通知の受け取りや、写真や動画の撮影、音楽の再生が可能です。また、音声アシスタントなどのAI機能とも連携できるとしています。
機能面では、スマートウォッチとワイヤレスイヤホンを組み合わせたような位置づけとなります。大半の機能は「iPhone」と接続して利用するため、スマートフォンの周辺機器としての役割が強くなるということです。
現在テストされているデザインでは、黒や海のような青色、明るい茶色などのカラーバリエーションが検討されています。また、本体の主な素材には、一般的なプラスチックではなく、耐久性があり高級感のある「アセテート樹脂」を使用する計画です。前面のカメラは楕円形に配置され、周囲に表示ランプを設けることで、他社の製品との違いを際立たせるねらいがあるとしています。
このスマートグラスは、早ければ今年後半から2027年初頭にかけて発表され、2027年の春から夏ごろに発売される見通しです。
アップルは今後数年間で、AIを中心とした端末を多数市場に投入する戦略を掲げています。カメラを搭載したイヤホンや、家庭用のスマートディスプレイなどの開発も進められており、今回のスマートグラスもその戦略の一環に位置づけられるということです。なお、画面を内蔵した高度なARグラスの開発も継続していますが、実用化にはさらに時間がかかるとみられています。
