アメリカのIT大手アップルが開発したヘッドセット型端末「Apple Vision Pro」について、ことし5月に公開予定の人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの新作の制作に活用したと発表しました。監督を務めるジョン・ファヴロー氏が、アメリカで開催されたイベントのインタビューで明らかにしたということです。
ファヴロー監督は、アメリカ西部ネバダ州ラスベガスで開催された映画産業のイベント「シネマコン」でのインタビューに応じました。この中で監督は、新作映画「マンダロリアン&グローグー(原題)」の制作において、アップルの「Apple Vision Pro」を導入したと説明しています。
具体的には、巨大なスクリーンが特徴の「IMAX」形式での上映に向けた映像の構図を確認するために使用されたということです。ファヴロー監督は、「IMAX映画を制作する際、どれほど大きなテレビ画面を使用しても、実際のIMAXスクリーンの規模を再現することはできません」と指摘しています。
そのうえで、「Apple Vision Proを装着することで、IMAXシアターに座っているかのように全体のアスペクト比(縦横比)を確認できる専用のソフトウェアを開発しました」と述べ、撮影現場での映像確認に役立てたとしています。
また、監督は映画制作において、専門的な機器よりも一般向けの消費者用テクノロジーを活用する利点を強調しています。ゲーム業界などの消費者向け製品は技術革新のスピードが非常に速く、これを産業用途に応用することで、より効率的で高度な映像制作を進める方針です。
新作映画はことし5月に公開される予定で、最新のテクノロジーがどのように映像表現に生かされているか、注目が集まる見通しです。
