アメリカのIT大手アップルは、高性能コンピューター「Mac Studio」の一部モデルについて、世界的なメモリー不足を背景に、納品まで4か月から5か月かかる見通しとなったと発表しました。AI(人工知能)サーバー向けの需要急増が、最上位機種の在庫に深刻な影響を与えているということです。
現在、「M3 Ultra」チップを搭載した「Mac Studio」のうち、唯一選択可能となっている256ギガバイトのメモリー増設モデルを注文した場合、出荷は8月から9月になる見通しです。通常、同社がこれほど長期間の納品待ちとなる製品を販売することは異例とされています。
価格設定について、基本価格が4000ドル(約62万円)のモデルに対し、メモリーを96ギガバイトから512ギガバイトに増設するオプションは、2000ドル(約31万円)の追加費用がかかり、総額は6000ドル(約93万円)に上ります。
しかし、アップルは先月、この512ギガバイトのメモリーを搭載した最上位モデルの販売を終了したと発表しました。納品までに大幅な遅れが生じている現状を考慮すると、顧客側に購入の意思があったとしても、同社が最高構成のオプションを廃止せざるを得なかったとみられています。
また、標準仕様である96ギガバイトのメモリーを搭載したモデルについても、すぐには入手できない状況です。現在の配送予定は4月20日から27日とされており、需要が高い手頃な価格帯のノートパソコン「MacBook Neo」と同様の納期となっています。
こうした部品供給の課題が長期化した場合、今後の次世代チップの展開に影響を及ぼす可能性が指摘されています。512ギガバイトのメモリーは、「M3 Ultra」チップにとって新たな最大容量となる見込みでした。
現在、「Mac Studio」には「M4 Max」または「M3 Ultra」チップが搭載されています。一方、アップルは「M4 Ultra」チップを製造しておらず、「M4 Max」チップはすでに「M5 Max」チップへと置き換えられているということです。
