アメリカのIT大手アップルの公式オンラインストアで、デスクトップパソコン「Mac mini」の最も安価なモデルの在庫が完全に切れ、注文できない状態になっていることが明らかになりました。世界的な半導体部品の不足が背景にあるとみられています。
在庫切れとなっているのは、販売価格が599ドル(約9万2800円)の「M4」チップを搭載し、記憶容量が256ギガバイトのモデルです。アップルの公式ストアでは「現在注文できません」と表示され、購入手続きができない状態となっています。
また、メモリーの容量にかかわらず、記憶容量が256ギガバイトの「M4」搭載モデルはすべて同様に在庫切れとなっているということです。アマゾンなどの外部の販売サイトでも品薄の状態が続いており、一部の上位モデルしか販売されていない状況です。
アップルのデスクトップパソコンをめぐっては、在庫不足が深刻化しています。4月中旬には、メモリー容量が32ギガバイトおよび64ギガバイトのモデルが注文できなくなったことが確認されていました。現在、記憶容量が256ギガバイトのモデルは公式ストアから姿を消したとみられています。
他のモデルについても品薄の状態が続いています。記憶容量が512ギガバイトのモデルでも出荷までに最低6週間かかるほか、一部のモデルでは9週間から10週間以上の待ち時間が発生しているということです。
この背景について、業界全体でメモリーやストレージ部品の不足が続いていることが指摘されています。アップルは、限られた部品の供給を主力製品であるノートパソコンの「MacBook」シリーズに優先して割り当て、販売台数の少ないデスクトップ型を後回しにする方針をとっているとみられます。さらに、最近のAI(人工知能)ブームの影響で、個人向けの「Mac mini」の需要が高まっていることも要因とされています。
一般的に、製品の在庫が極端に減少する場合は、次世代モデルの発表が近い兆候とされています。このため、次世代チップ「M5」を搭載した新たな「Mac mini」が近く発表されるのではないかという見方も出ています。
一方で、同じく深刻な在庫不足となっている高性能モデル「Mac Studio」については、アメリカの経済メディアが「次世代モデルの投入は10月まで見送られる」と報じており、今後のアップルの動向が注目されています。
