アメリカのIT大手アップルは、最新の独自半導体を搭載した新型「Mac mini」の発売に伴い、旧モデルを注文して納品待ちとなっていた顧客に対し、最新モデルへ無償でアップグレードする対応を開始したと発表しました。
アップルは先日、次世代チップである「M6」および「M5 Pro」を搭載した新型Mac miniを発表しました。一方で、従来モデルである「M4」搭載のMac miniは長期間にわたり品薄の状態が続いており、複数の仕様で納品待ちが発生していました。
こうした中、新モデルの発表前にM4モデルを注文し、商品の到着を待っていた顧客に対し、アップルが個別に通知を行っているということです。対象となる注文については、追加料金を徴収することなく、自動的にM6またはM5 Proを搭載した最新モデルに変更される方針です。
インターネット上では、対象となった顧客からの報告が相次いでいます。ある利用者は、「10月下旬に到着予定だった注文が最新モデルにアップグレードされ、納期も9月に前倒しされたうえで、購入時の価格が据え置かれた」と述べています。
また、別の利用者は、「M4 Pro」モデルの注文が「M5 Pro」モデルに変更されたと報告しています。このケースでは、最新モデルを現在の正規価格で購入した場合と比較して、実質的に300ドル(約4万6500円)の割引を受けた計算になるということです。
今回の対応の背景には、アップルの生産体制における戦略的な移行があるとみられます。同社は自社製半導体(Appleシリコン)の開発と生産に注力しており、旧型モデルの製造ラインを維持するよりも、最新チップの生産にリソースを集中させることで、サプライチェーンの効率化を図る狙いがあるとしています。アップルは今後も、自社技術の完全内製化と供給網の安定化に向けた取り組みを強化していく方針です。
