アメリカのIT大手アップルで音楽配信サービス「Apple Music」の責任者を務めるオリバー・シュッサー副社長が、アメリカの音楽メディアのインタビューに応じ、高音質の「ロスレスオーディオ」について、一般的な利用者の多くは音質の違いを聞き分けることが難しいとの認識を明らかにしました。アップルは今後も、より違いがわかりやすい「空間オーディオ」の普及に力を入れる方針です。
シュッサー副社長は、音声技術の標準規格を変更することの難しさに触れたうえで、アップルとして新たな標準規格を作るにあたり、2つの基準を設けたと説明しています。1つは一般的な利用者が音の違いに気づくことができること、もう1つはアップル製品に限らず、できるだけ多くの端末で機能することだということです。
そのうえで、データの圧縮による音質の劣化がない「ロスレスオーディオ」について、「スマートフォンとイヤホンを使ったブラインドテストを行えば、ほとんどの利用者は違いを聞き分けることができないだろう」と述べました。一般的な視聴環境では、音質の違いを実感することが難しいとの認識を示しています。
一方で、音が立体的に聞こえる「空間オーディオ」については、利用者が明確に違いを感じられる技術だとして、ロスレスオーディオよりも優先して普及を進めていく方針を強調しました。
「Apple Music」の利用料金は、アメリカでは月額10.99ドル(日本円で約1700円)に設定されており、複数のサービスを組み合わせたプランでも提供されているということです。
