アメリカのIT大手アップルは、早ければ来年にも、同社初となる人工知能(AI)を搭載したスマートグラスを発売すると発表しました。視覚的なAI機能を統合し、音声アシスタント「Siri」を現実世界で活用できるようにするということです。
今回開発されている端末は、AR(拡張現実)グラスではなく、AIグラスとして位置づけられています。ディスプレーは搭載されず、主に音声とカメラを活用した操作になるということです。
内蔵されたカメラを通じて、Siriが利用者の周囲の環境を認識し、質問への回答や状況の説明、看板の翻訳などを行うとしています。また、過去に流出した情報によりますと、Siriに指示して特定の画像を保存し、後で通知させる機能なども搭載される見通しです。
さらに、音楽などを再生するためのスピーカーも内蔵されており、耳を塞がないオープンイヤー型のヘッドホンとしても機能するということです。
一方で、アメリカのメディア「ブルームバーグ」の報道によりますと、プライバシーへの配慮から、通常の写真や動画の撮影機能は制限される可能性があるとしています。IT大手メタのスマートグラスなどでプライバシー問題が懸念されていることを受け、アップルは同様の事態を回避する狙いがあるということです。
デザインについては、他社のメガネメーカーと提携するのではなく、アップルが自社で設計を行っているということです。素材にはプラスチックよりも耐久性が高く、高級感のあるアセテートが採用される見通しです。本体のカラーは、ブラック、オーシャンブルー、ライトブラウンなどの展開が予定されています。
また、将来的なモデルでは、健康管理デバイスとしての機能も検討されているということです。ワイヤレスイヤホンに似た心拍数モニターの搭載や、運動をサポートするソフトウェア機能の追加などが予想されていますが、初代モデルには搭載されない見通しです。
発売時期については、早ければ来年とされている一方で、最新の報道では、開発者向けの準備期間を設けるため、2027年の開発者会議(WWDC)で発表されるという見方もあります。その場合、発売20周年を記念する全面ガラス張りの「iPhone」とともに、同年9月に発売される公算が大きいということです。
