アメリカのIT大手、アップルは、新たに最高経営責任者(CEO)に就任したジョン・ターナス氏のもとで初となる秋の発表会を開き、同社初となる折りたたみ式スマートフォン「iPhone Duo」や最新の「iPhone 18 Pro」などを発表しました。
今回の発表会で最も注目を集めたのは、アップル初となる折りたたみ式スマートフォン「iPhone Duo」です。開いた状態では7.6インチ、閉じた状態の外側の画面は5.4インチとなります。アップルは「iPadの多様な使い方から着想を得た」としています。内側の画面には、画面の下にカメラを配置する技術が採用され、全面を画面として使えるようになっています。
バッテリーの駆動時間について、内側の画面での動画再生で最大31時間、外側の画面では最大44時間だとしています。
カメラ機能としては、4800万画素のメインカメラと、光学2倍ズームを備えた4800万画素の超広角カメラを搭載しています。他の折りたたみ式スマートフォンと同様に、外側の画面で確認しながら高画質な背面カメラで自撮りを行うことができるということです。
折りたたみ部分のヒンジには、耐久性の高いアルミニウムが使用されています。100以上の専用部品を組み合わせることで、スムーズな開閉を実現したとしています。
「iPhone Duo」の価格は、記憶容量256ギガバイトのモデルで1999ドル(日本円で約30万9800円)からとなっています。予約の受け付けは10月16日に始まり、10月23日に発売される予定です。
最新モデルとなる「iPhone 18 Pro」シリーズは、従来のデザインを踏襲しつつ、カメラ機能が大幅に強化されました。
新たなカメラには、6枚の薄い羽根で光の量を調整できる可変絞り機能を備えた4800万画素のセンサーが搭載されています。これにより、暗い場所での撮影性能が向上するほか、撮影速度も上がると期待されています。また、ソフトウェアの更新により、ホワイトバランスやシャッタースピードなどを細かく調整できるプロ向けの操作機能が追加されました。さらに、写真の質感などをより細かく設定できる新たな機能も導入されています。
動画撮影では、高画質な「4K」での録画に対応し、撮影後に映画のような効果を追加できるということです。
価格は、「iPhone 18 Pro」が1199ドル(約18万5800円)から、「iPhone 18 Pro Max」が1299ドル(約20万1300円)からで、前年のモデルより100ドル値上がりしています。予約は今週土曜日に始まり、9月18日に発売される予定です。
スマートウォッチの「Apple Watch Series 12」と「Apple Watch Ultra 4」については、外観の大きな変更はないものの、ソフトウェアの重要な更新が行われました。
新たな機能として、サイレンやアラーム、赤ちゃんの泣き声などを認識して通知する機能が追加され、聴覚に障害のある人を支援するということです。
さらにアップルは、AI(人工知能)を活用したウェアラブル端末の普及を見据え、日常の会話を記録して後から確認できる新たな音声AI機能を導入する方針です。直近15秒間の会話をテキストで表示する機能や、会議などの重要なやり取りを要約して振り返ることができる機能が追加されます。
価格は、「Series 12」が399ドル(約6万1800円)から、「Ultra 4」が499ドル(約7万7300円)からとなっています。発表当日から予約の受け付けが始まり、9月18日に発売されます。
ワイヤレスイヤホンの最新モデル「AirPods 5」は、音質の向上やノイズキャンセリング機能の強化が図られました。また、音声アシスタント「Siri」や独自のAI機能「Apple Intelligence」との連携も拡大しています。
アップルによりますと、周囲の雑音を前のモデルに比べて50%多く低減できるとしています。これまで上位モデルにのみ搭載されていた、本体の軸の部分での音量調整機能も追加されました。さらに、周囲の音を取り込む機能も改良され、近くの人の声などをより自然に聞くことができるということです。
バッテリーは、ノイズキャンセリング機能を使用した状態で最大5時間の再生が可能で、充電ケースを併用すると最大22時間使用できるとしています。
価格は129ドル(約2万円)からで、ワイヤレス充電対応のケースが付いたモデルは149ドル(約2万3100円)です。発表当日から予約の受け付けが始まり、9月18日に発売される予定です。
このほかアップルは、独自のAI機能を活用して健康データを分析する、新しい「ヘルスケア」アプリを発表しました。
新たな画面では、最新の健康情報が要約して表示されるほか、個別の分析や「健康年齢」などが確認できるようになります。また、Apple WatchやiPhoneから得られた睡眠や運動などのデータをもとに、総合的な健康状態を評価する機能も追加されます。
この新しいアプリは、今年後半にアメリカの英語環境向けから順次提供が開始されるということです。
