アメリカのIT大手Appleは、自社の動画配信サービス「Apple TV」の利用者の一部を対象に、コンテンツの品質や多様性、さらにスポーツ番組への関心などに関するアンケート調査を実施していることがわかりました。利用者のニーズを詳細に把握し、今後のサービス拡充につなげる狙いがあるものとみられます。
調査は約15分間で回答できる内容となっています。この中でAppleは、プラットフォーム上のクリエイターや出演者の多様性についてどう感じているか、また、作品が受賞した賞や話題性が視聴の選択にどの程度影響するかを尋ねています。さらに、登場人物や物語への共感の重要性、オリジナルコンテンツの制作水準に対する評価なども質問項目に含まれているということです。
また、利用者が作品に対して「文化的な関連性を感じるか」「郷愁や感傷を覚えるか」「感情的に引き込まれるか」「知的な刺激を受けるか」といった点についても、どの程度同意するかを尋ねています。
今後のコンテンツ拡充に向けた質問では、利用者がさらに見たいカテゴリーについて調査しています。従来の犯罪ドラマ、ホラー、音楽といったジャンルに加え、「スポーツ解説(試合前後の分析やインタビューなど)」「スタンドアップコメディ」「競技型のリアリティ番組」「利用者の母語によるコンテンツ」などが選択肢として挙げられています。
このほか、過去の名作映画の配信がどの程度重要かや、家族間でアカウントを共有できる「ファミリー共有」機能の認知度と重要性についても質問しているということです。
調査の終盤には、スポーツに関する専用の項目が設けられています。ここでは、F1、テニス、アメリカ女子プロバスケットボール(WNBA)、大リーグ(MLB)、サッカーのプレミアリーグやメジャーリーグサッカー(MLS)、アメリカンフットボール(NFL)、バレーボール、アメリカプロバスケットボール(NBA)について、利用者の関心度や熱中度を細かく尋ねています。Appleがスポーツ分野のコンテンツ強化に強い関心を示していることがうかがえます。
最後に、動画配信サービスの利用状況全般について質問したうえで、「Apple TVに一つだけ追加または変更できるとしたら何か」という自由記述の項目を設けています。
現在、Apple TVは月額12.99ドル(約2,000円)で提供されており、「セヴェランス」や「ザ・モーニングショー」などの人気オリジナル作品を配信しています。Appleは今回の調査結果を踏まえ、今後のコンテンツ戦略やサービスの改善を進めていく方針です。
