米国のIT大手アップルは、自社の動画配信サービス「Apple TV」で近く配信開始となる新作ドキュメンタリー番組と映画の予告編を公開したと発表しました。同社は主要な映画賞を視野に入れ、質の高いオリジナルコンテンツを拡充する戦略的な作品展開を進める方針です。
今回発表されたのは、料理界の裏側を描くドキュメンタリー番組の第2シーズンと、実話に基づく新作映画の2作品です。
1つ目の作品は、ドキュメンタリー番組「Knife Edge: Chasing Michelin Stars(原題)」の第2シーズンです。この番組は昨秋に配信が開始され、イギリスのアカデミー賞にあたるBAFTAでノミネートされるなど高い評価を受けています。最新シーズンは9月25日に配信が開始されるということです。
アップルによりますと、第2シーズンでは16のレストランに密着しています。小さな島をミシュランの星付きにするため奮闘する家族や、新しいレストランを開業するために一度星を返上し、52日間で再び星の獲得を目指すシェフなど、過酷な料理界で葛藤する人々の姿が描かれているとしています。
2つ目の作品は、映画「Tenzing(原題)」です。アップルは今年の秋に向けて、主要な映画賞を狙う作品を複数用意しており、本作はその第1弾として位置づけられています。ジェニファー・ピードム監督がメガホンを取り、トム・ヒドルストン氏やウィレム・デフォー氏らが出演します。
この映画は、ニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリーとともに、人類初のエベレスト登頂を果たしたテンジン・ノルゲイの知られざる実話を描いたものです。西洋の登山家がエベレストを「征服する対象」とみなす一方、テンジンは「チョモランマ」として神聖視しており、背景や階級の違いによる対立と、それを乗り越えて築かれる信頼関係が描かれるということです。
同作品は10月9日に一部の映画館で先行上映され、10月16日からApple TVで配信される予定です。
なお、「Apple TV」の利用料金は月額14.99ドル(日本円でおよそ2,300円)で、同社の複数のサービスをまとめた「Apple One」を通じた割引利用も可能だということです。
