アメリカのIT大手、アップルは、ブラジルで開催されるAI=人工知能に関する国際会議で、およそ60の最新の研究成果や技術のデモンストレーションを公開すると発表しました。
この国際会議「ICLR(表現学習国際会議)」は、4月23日から27日にかけてブラジルのリオデジャネイロで開催されます。アップルはスポンサーの1社として参加し、自社のAI技術に関する多岐にわたる研究成果を発表する方針です。
注目されるデモンストレーションの1つが、「SHARP」と呼ばれる独自のAIモデルです。この技術は、1枚の画像から1秒未満で極めてリアルな3Dの情景を再構築できるというものです。会場では、最新の「M5」チップを搭載したタブレット端末「iPad Pro」を使用して、この技術の実演が行われるということです。
また、アップルは自社開発の半導体「アップルシリコン」に特化したオープンソースのAI開発基盤「MLX」を活用した技術も公開します。最上位チップ「M5 Max」を搭載したノートパソコン「MacBook Pro」上で、大規模言語モデル(LLM)を端末内で処理する技術を実演するとしています。
具体的には、アップルのソフトウェア開発環境である「Xcode」の内部で、高度なプログラミング用AIモデルを外部のサーバーを経由せずに完全に端末上で動作させるということです。
アップルは、クラウドに依存せず端末内でAIを処理する「オンデバイスAI」の強化を進めています。今回の発表を通じて、自社の技術力とAI分野における独自の戦略を世界に向けてアピールするねらいがあるとみられます。
