アメリカのIT大手アップルが開発中とされる折りたたみ式の「iPhone」について、初年度の出荷台数の見通しを当初の1000万台から300万台に引き下げたとする海外メディアの報道が明らかになりました。下方修正後も、競合する韓国サムスン電子の同型モデルの出荷予測を上回る規模になるということです。
韓国の電子産業メディア「The Elec」の報道によりますと、アップルが開発を進めている折りたたみ式iPhoneのディスプレイパネルは、サムスン電子のグループ会社である「サムスンディスプレイ」が独占的に供給する見通しだということです。両社の契約は少なくとも3年間にわたるとされています。
この独占契約の背景には、サムスン側が自社の折りたたみ式スマートフォン「Galaxy」の直接的な競合製品に主要部品を供給するうえで、社内的な正当性を確保する狙いがあるとしています。一方のアップルも、他社製のパネルが自社の品質基準を満たしていないことから、代替の供給元を確保できず、この条件を受け入れたということです。
また、報道では、アップルが折りたたみ式iPhoneの初期出荷台数の予測を、当初の1000万台から300万台へと大幅に引き下げたとしています。
しかし、この300万台という数字は、折りたたみ式スマートフォンの市場においては依然として大規模なものです。サムスンが展開する横折り型のモデル「Galaxy Z Fold 7」の初期の出荷予測は約240万台とされており、第1世代となるアップルの製品が、すでに第7世代を迎えるサムスンの同型モデルの販売予測を上回る計算になります。
一方で、サムスンは縦折り型の「Galaxy Z Flip」シリーズでも約230万台の出荷を見込んでおり、市場全体における優位性は当面維持される見通しです。なお、2025年における折りたたみ式スマートフォン市場全体の出荷台数は、約2000万台に上ると推計されています。
アップルの初の折りたたみ式スマートフォンをめぐっては、製造の遅れから発売が2027年にずれ込むという見方も一部で出ていました。しかし、アメリカの有力メディア「ブルームバーグ」などは、引き続き2026年9月の発表に向けて計画が進められていると報じています。
