アメリカのIT大手アップルは、9月9日にイベントを開催し、新たな折りたたみ式スマートフォン「iPhone Ultra」を公開すると発表しました。競合他社の製品から7年遅れての市場参入となりますが、3つの重要な新機能を搭載し、満を持して展開する方針です。
1つ目の特徴は、ディスプレイの折り目がほとんど見えない設計です。韓国のサムスン電子が2019年に初の折りたたみ式スマートフォンを発売して以来、画面の内側にできる折り目はデザイン上の大きな課題となっていました。
しかし、関係者によりますと、アップルはこの折り目をなくすという目標を達成する見通しだということです。特定の角度や照明の下ではわずかに線が見える可能性はあるものの、画面を開いた状態ではほぼ完全に平らなディスプレイを実現するとしています。
2つ目の特徴は、バッテリー駆動時間や処理性能を損なわない極薄設計です。折りたたみ式スマートフォンは、薄型化を進めるとバッテリー容量や排熱処理に影響が出るという課題がありました。
これに対し、アップルは昨年展開した「iPhone Air」の技術を足がかりとして、この課題を克服する方針です。最新型の「iPhone 18 Pro Max」ほどの駆動時間には及ばないものの、次世代の「A20 Pro」や「C2」チップに加え、ベイパーチャンバーと呼ばれる冷却機構を組み合わせることで、高い処理能力と十分なバッテリー駆動時間を両立するということです。
3つ目の特徴は、15年以上にわたって研究されてきた技術を活用した、耐久性の高いヒンジ(ちょうつがい)です。
この部品には、アップルが2010年代前半に技術ライセンスを取得した「リキッドメタル(液体金属)」が採用されるとみられています。これにより、長期間の頻繁な使用にも耐えうる、滑らかで耐久性の高い開閉構造を実現するとしています。
アップルは、より早い段階で折りたたみ式スマートフォンを市場に投入することも可能でしたが、自社の高い品質基準を満たす技術が確立されるまで開発を継続する戦略をとってきたということです。
